人類の宝をまもる

受験生の悩みは　尽きることを知らない



『辛いこと　悲しいこと　嫌なこと　悩んでいること　ある？　ジュクトーに言ってごらん？』



慈しみ深い私は　声を掛けるの



昨日の中3女子は　私の顔見ながら　大きなおメメから　大粒真珠を零しそうだった



思わず抱きしめて　大丈夫大丈夫と　髪をなでてあげそうになったわよ






ところが



私の中の　お悩みが　ムクムクと頭をもたげたの



『あ～～～～あ　いいわよねえ　あなたたちのお悩みはさ　がんばれば頑張っただけ　解決するお悩みだからねえ～～～　　私のお悩みは深刻なのよ　　ジュクトーは　こんなに頑張っているのに　少しも解決しやしない　ものすご～～～くケアして　食べ物気をつけて　その事ばっかり集中してるのに　良くなるどころか　あなたたちのせいで　眉間のシワは深くなって　睡眠時間削られてるから　クマは取れないし　エステにだって行く暇も無い！！　　あなたたちのお悩みなんて
29歳のお悩みに比べたら　小さなことだわよ　　勉強すれば解決することよ』



かわいそうに15歳の宝ものは　乾いたおメメで帰って行ったわ



もうすぐ解決するよ　あとチョッとの辛抱だ